2019年6月8-9日にフランスにて開催された『WCQ French National Championship 2019』(日本で言う「選考会」)で、1143名が参加する中でトーナメントに進出した「BF-ヴァーミリオン」(@BFvermilion)さんにお話を伺いました。
ヴァーミさんが使用されたデッキは、『オルフェゴール入りBF(ブラックフェザー)』です。
それでは、ヴァーミさんよろしくお願いします。
WCQ French National Championship 2019『オルフェゴール入りBF(ブラックフェザー)』
大会: WCQ French National Championship 2019
人数:1143名
順位:107位(128より上がトナメ進出、ヨーロッパ大会参加権利獲得、景品のプレイマットとスリーブ授与)
WCQの環境について
-今回のWCQ環境について教えてください。
今回のWCQ環境は、転生炎獣、閃刀姫(魔鍾洞型が半数)、オルフェゴール、サンダードラゴンの4強で、そのすぐ下に真竜やサブテラーがいる感じです。
特にTCGのサンダードラゴンは、先攻でスカルデット、レッドデーモンズアビス、超雷竜、ヴァレルロードSドラゴン、ガメシエルや2ハンデス+タイタニックギャラクシー等々をしてくる物騒なデッキなので個人的にはかなり警戒しました。
蓋を開けてみると今回の大会は転生炎獣が最も多く全体の2割を占めていました。その下にオルフェゴール、閃刀姫、真竜、そしてサンダードラゴンやその他といった具合でした。
使用デッキ「オルフェゴール入りBF」について
-今回使用した「オルフェゴール入りBF」について教えてください。
Blackwing WCQ French Nationals 2019 Topcut 128 (7-3-1)
About 1170 pers.
R1 TrueDraco 〇〇
R2 Orcust ✕〇〇
R3 SkyStriker 〇〇
R4 SkyS. 〇〇
R5 Orcust ✕〇〇
R6 SkyS. 〇✕✕
R7 Pendulum ✕〇✕
R8 Orcust ✕✕
R9 Thunder ✕〇〇
R10 Pacifis ✕〇〇
R11 Salaman ✕〇
Top
R1 Salaman ✕✕ pic.twitter.com/oxWwLyeIfM— BF-危険のヴァーミ (@BFvermilion) 2019年6月11日
オルフェゴール入りBFについて
-オルフェゴール入りBFがどういったデッキなのか教えてください。
一言でいうと後攻を取ってワンキルをするデッキです。
隠れ蓑のスチームのトークン生成効果を活かしてトロイメアマーメイドの効果発動まで繋げやすいだけではなく、フルアーマードウィングを出しやすいのがこのデッキの最大の特徴になっています。
フルアーマードウィングが要求するシンクロ素材はBFチューナー+非チューナー1体以上なので、LV3チューナー+LV7で出せる事になります。そこで、LV7のオルフェゴールトロイメアを特殊召喚できるトロイメア展開と、同じくLV7のNessieを出せてコスト・ドロー要因として優秀なDangerを軸にデッキを組むことにしました。
Danger達は共通のドロー効果を持つだけではなく、コストとして捨てても固有の効果が発動するのでト手札コストとして非常に優秀でした。財布的には大打撃でしたけどね(笑)。
勿論、従来のシムーンの展開も採用し、1ターンに複数のルートに入れるようにして相手の妨害をできるだけ掻い潜られるように仕上げたつもりです。
オルフェゴール入りBFの強み
-オルフェゴール入りBFの強みについて教えてください。
フルアーマードウィングの出しやすさと、展開途中での融通が利くことだと思います。
フルアーマードウィングはその耐性のおかげで相手によっては出すだけで勝利することができる強力なカードです。
このデッキはこのモンスターをカード2枚で出す展開が複数パターンあるので、相手が少しでも気を緩めたり妨害を切らしたりすると簡単に出てきて、そのままほぼゲームエンドまで持っていくことができます。そして、その妨害を使わせるのが、二つ目の強みである展開途中での融通だと思います。
トロイメア展開は名前の異なるモンスター2体という破格の緩い条件から入れる展開であり、ケルベロス、フェニクスでカードを2枚除去してからヴァレルソードやディンギルスまで行けてそれだけで勝負を決められる展開です。これとフルアーマードウィングを出そうとする動きを合わせることで、相手にゲームエンド級の動きを2つ同時に行うことができ、潰されなかった方の動きで勝つことができます。
オルフェゴール入りBF展開パターン
-オルフェゴール入りBF展開パターンについて教えてください。
基本的には異なる名前のモンスター2体+LV3チューナーでフルアーマードウィング+ディンギルス+見習い魔嬢/バルディッシュ/ヴァレルソードを目指します。
LV3チューナーがいない場合は、ヴァレルソードディンギルスを目指すことになります。
Dangerと闇の誘惑の効果で沢山ドローするのと要求されるカードの縛りが緩いので、展開に入ること自体は簡単だと思います。
展開:動画参照、6分36秒から
オルフェゴール入りBFのサブギミックについて
-オルフェゴール入りBFのサブギミックについて教えてください。
メインギミックと同じくらい使うのでサブという言い方は不適切かもしれませんが、毒風のシムーンを使った展開になります。
シムーンとアウステルでフルアーマードウィングを出し、相手モンスターのコントロールを奪ってヴァレルソードでのワンキルを目指します。
詳しくは前回の記事を見てもらえればと思います。
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【遊戯王 インタビューコラム】WCQRegio第3位!『BF』使いヴァーミさん - 初手フルハウス
今回は、日本時間で2018年11月18日にフランスにて開催された『World Championship Qualifier Regional』で、悲願の3位入賞を果たした「BF-ヴァーミリオン」(@B
オルフェゴール入りBFのサイドプラン
-オルフェゴール入りBFのサイドプランについて教えてください。
デッキの中の展開札が多いので、サイドチェンジで抜くことのできるカードが少ないのが大変でした。
閃刀姫対策では王宮の勅命の他に、魔鍾洞やセンサー万別、マルチロールを破壊できるタイフーンを採用しました。
タイフーンはオルフェゴールデッキのバベルを破壊するのにも重宝しました。ロンギヌスはサンダードラゴン・オルフェゴール用、ドロール&ロックバードがサンダードラゴン用に採用しました。後は、先攻を取らざるを得ない時用に幻影セットと、罠ビデッキに遭遇した時のお守りとしてレッドリブートを採用しました。
転生炎獣はメインデッキだけで自信があったので特にサイドを用意しませんでした。結果勝てていませんがね(笑)。
最後に一言
-最後に一言頂けますか?
今回の大会は規模1000人以上と大人数で、開催も二日間だったのでかなり疲弊しました。ですが、国内外で再び認知してもらえるような結果が出せて嬉しく思います。
今後の禁止制限が少し心配ですが、これからもBFデッキで頑張っていきたいと思います。
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前回のWCQと同様好成績を残されているヴァーミ(@BFvermilion)さん、トーナメント出場おめでとうございます。
長らくBF(ブラックフェザー)を使うだけでなく、新しい知見を取り入れて進化し続けるその姿勢に脱帽です。
今後の活躍も日出る国より祈願しています。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございましたφ(^ー^)ノ