「Yu-Gi-Oh! World Championship 2019」も終わりました。
以前インタビューさせて頂いた日本代表の「すず」さん(@miumi_ads)に、世界大会について振り返り取材を行いました。
「カイザーコロシアム入りの閃刀姫」を使用して日本代表に輝いた「すず」さんですが、今回使用したデッキはご自身のブログで取り上げている「月光(ムーンライト)」。
今回は、「世界大会」と「月光(ムーンライト)」について迫ります。
Yu-Gi-Oh! World Championship 2019
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リミットレギュレーション [WCS2019] | イベント・大会 | 遊戯王OCGデュエルモンスターズ
Yu-Gi-Oh! World Championship 2019の禁止・制限・準制限カードの一覧です。
世界大会と日本の選考会との違いについて
日本の選考会はトーナメント方式ですが、世界大会は予選がスイスドロー方式でした。それによって、デッキ構築ではサイドデッキの組み方がまったく違います。また、選考会と違い、サレンダーが認められていたのも大きな違いだったと思います。
カード効果の説明など対戦中のコミュニケーションが必要な場面が多く、プレイ時間以外で時間がかかってしまい、プレイの時間が日本での対戦より実質短くなったと思います。
世界大会の雰囲気について
大会がとても大々的に行われていて、とても盛り上がっていました!
対戦は1卓1卓が独立。ジャッジの数も多く、常に緊張感のあるものでした。
大会外では海外の選手も皆和気藹々としていて、和やかな雰囲気だったと記憶しています。
他国の選手との交流や親睦を深める機会の有無について
対戦前の待機室や大会日以外でもホテルのロビーではフリー対戦をしている選手も多く、交流の機会は多かったように感じました。
実際に海外の選手同士はかなり交流していたと思います。
しかし、僕も含め日本の選手は英語があまり話せなく、なかなか海外の選手との交流は活発ではなかったと思います…
日本人の英語力の低さを実感しました…。
最低限の英会話くらいは覚えていったほうが絶対良いです。
世界大会のレギュレーションについて
世界大会の制限リストを見て、トップシェアのデッキタイプは転生炎獣、サンダードラゴン、エンディミオンを想定していました。
これらの3つに圧倒的な不利がないデッキであること、閃刀姫,オルターガイスト,サブテラーなどの伏せが多用なデッキにも対応ができるデッキを選択する必要があると考えました。
予選では引き分けが存在したので、そこも意識してプレイする必要がありました。
ジャッジの対応について
海外のジャッジは遅延行為はもちろんのこと、長考に関してもかなり厳しいと聞いていたので、試合では普段よりかなりスムーズなプレイを意識したため、そういった警告は受けませんでした。
しかし、今年から採用された相手にデッキシャッフルをしてもらったかを判断するためのカードがあったのですが、それで警告を1回だけ貰いました。
サーチでデッキを触ったときに「相手にシャッフルをしてもらっていない」という表示にカードを裏返すのを忘れていて、ジャッジから「裏返していない」ということで警告を貰いました。
デッキを触って半周もしていないかなり早いタイミングでの警告だったので、人によってジャッジは厳しいと感じました。
WCS19を振り返り(「すず」さん)
「すず」さんのブログでも取り上げられている「月光(ムーンライト)」。
世界大会で使用した構築についてお聞きしました。
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「閃刀姫」を使用して遊戯王WCS2019日本代表!「すず」選手へプレイヤーインタビュー - 初手フルハウス
遊戯王WCS2019日本代表が決定しました。 2019年6月29日開催された選考会で「閃刀姫」を使用されて優勝を果たしたのは「すず」選手。(@miumi_ads) さっそくお話を伺わせて頂きました。
「月光(ムーンライト)」について
「月光(ムーンライト)」の構築考察
-意識したデッキやカードの採用理由について
転生炎獣とサンダードラゴンが多いと予想していたので、ファンタズメイや闇の誘惑など手札の質を上げるカードを多めに採用しました。また、転生炎獣や閃刀姫などの伏せが多数あるデッキへの有効札として、メインからレッドリブートだけでなく局所的ハリケーンまで採用していました。
「月光(ムーンライト)」展開について
メインから後手を取り、月光舞獅子姫、ホープダブル、ヴァレルソードドラゴンの3つの手段のいずれかからワンキルを狙います。
月光カードの効果などは僕のブログで説明してるので是非そちらも読んでください!
「月光(ムーンライト)」構築の改善点について
メインの構築は概ね満足していて、実際に1本目を落としたのは1試合のみだったので良かったと思っています。
しかし、サイドデッキに改善点は多いと感じました。
海外では未開域の入ったドラゴンリンクのようなデッキが流行してたのですが、世界大会では未開域が使えないことからこのタイプのデッキはいないと予想していました。
しかし、未開域の代わりにパラディオンを多く入れるなどの工夫で海外では世界大会でもこのデッキがかなり有効であると認識されていたようです。
そのため、海外プレイヤーはこのデッキタイプのメタカードをサイドデッキに多く割いており、想定していた永続罠に加え、サモンリミッターや御前試合など先攻で置いて相手の動きを制限する永続罠が予想より多く、それらに屈して負けてしまいました。
また、自分はエンディミオンデッキのパワーが高く、分布も上位を争う使用者がいるのではないかと予想していました。調整の段階でメインでは少し部が悪いと感じていたため、サイドデッキでエンディミオンに対するカードを多めに採用しましたが、結果的にエンディミオンの使用者は0人。サイドに割いていたその枠がほぼ潰れてしまい、永続罠に対する回答が減り負けに繋がりました。
環境上位デッキの予想を見誤ったサイドデッキ構築にしてしまい、完全に調整不足でした。
最後に
-最後に一言お願いします
試合は悔いの残る負けが多々ありましたが、デッキ選択などに後悔はありません。
大会自体は参加できて本当に良かったと思えるとても素晴らしいものでした。
来年以降もまた出場できるように頑張っていきたいと思います!
(英語覚えよう…)
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「すず」さん(@miumi_ads)、選考会とWCSと続きインタビューお話を聞かせて頂きありがとうございました。
優勝は叶いませんでしたが、同じ東北出身者として今後も応援しております。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございましたφ(^ー^)ノ