体は札で出来ている
「━━━━I am the bone of my card.」
血潮は紙で心はインク
「━━━━Paper is my body, and ink is my blood」
幾たびの決闘を越えて不敗
「━━I have created over a thousand cards.
ただ一度の敗走もなく、ただ一度の勝利もなし
Unaware of loss.Nor aware of gain」
担い手はここに独り
「━━━━With stood pain to create decks.
札の丘で紙を刷る
waiting for one’s arrival」
ならば、我が生涯に 意味は不要ず
「━━I have no regrets.This is the only path」
この体は、無限の札で出来ていた
「━━━━My whole life was “unlimited card works”」
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この言葉に聞き覚えのある方も多いのではないのでしょうか?
今回インタビューさせて頂くのは、九州を拠点にして長らく遊戯王のCS運営界隈を牽引してきたTetsuさん(@tuitekoreruka)です。
フルハが学生の頃から前線に立ってCSを運営してきた姿はまさに英霊。(ご存命です)
幾多の戦場で戦ってきたTetsuさんのルーツをたどります。
TCS主催「Tetsu」さんインタビュー
フルハ:何度かCS会場でお見かけしてたアーチャ…もといTetsuさんですが、とある一件で召喚する運びとなりました。
Tetsu:問おう。あなたがわたしのマスタry
(なかったことにしました)
「Tetsu」として活動を始めたきっかけは?
フルハ:僕が学生の頃からアーチャーのコスプレで活躍されていたTetsuさんですが、活動を始められたきっかけはなんだったのでしょうか?
Tetsu:『活動』ということなので『担い手』として意識した動きの始まりが…とお見受けします。
フルハ:(キャラが変わってる…)はい、「遊戯王の担い手」として活動されたのは何が始まりなのでしょうか?
Tetsu:選考会に出場できなかったことがきっかけですね。15年近く前のことになりますが、当時は休日や余暇を返上して、県内外問わず遠征しまくって頑張ったのですが、公開された数100名のランキングに名前すら載らなかったことで選考会のシステムそのものに疑念を抱きました。
声を上げようにも、方法がわからず。学も無ければコネも無く。そこでプレイヤーはもちろんお店に掛け合って縁が広がり、結果として選考会というものに踏ん切りをつけ、自分の中で解決した後も、その縁をこれ限りにしたくない…というところで活性化活動に転じたことがきっかけですね。
これまでの話が1~2年に渡る動きだったでしょうか。まとめると選考会に関する疑念を払しょくしようとしたときに、見知った方々が抱える問題≒遊戯王が盛り上がれない現状を知ったことで、恩を返すことから活性化という動きに繋がりました。
Tetsuさんの活動概略
選考会のシステムそのものに疑念を抱いたところから担い手活動を始めたTetsuさんですが、今までの活動についてまとめてみました。
- 選考会システムの改善・啓発
- そこで見知った方々の平時より抱える問題解決、とくに対戦機会や情報発信
- 集大成としての年末の大規模非公認大会≒Tetsu Champion Ship(TCS)
- Tetsu Champion Ship(TCS)を皮切りに、各地域で発生した地方大会への協力
- 更にそこで生まれた縁を内包し個人戦として日本最大(当時・非公認)のTetsu Champion Ship(TCS)定期開催
- 知名度を活かした、県内外を問わず枠を越えた大会支援
(幾多の戦場に召喚される様は完全にサーヴァント…)
選考会システムの改善・啓発
フルハ:「選考会システムの改善、啓発」というのは具体的に何をされたのでしょうか?
Tetsu:選考会のランキング(選考会へ行くための各地各店舗での戦績)が順位と合わせて、獲得ポイントが表示される時代でした。
ポイントも公開されていたので、自分の戦績と照らし合わせて算出することが可能だったのです。それを使って自己採点のように算出した結果、誤差としてもあまりに計算が合いませんでした。
そのことを懇意にしている店舗へ直接確認してKONAMIへ提出した内容の言質をとるなどして、システム自体がずさんなことを書面にてKONAMIに抗議しました。
その結果KONAMIから電話があるに至ったのですが、努力するとのことで判定は覆りませんでした。
そこから落胆して一時期遊戯王から離れましたが、反骨の精神、縁への恩返しからTetsu Champion Ship(TCS)が始まりました。
その後はTetsu Champion Shipの縁で、各地の選考会システムへの疑念を持つ有志と活動。時の世界チャンピオンとも縁をもつことができて、その活動に協力しました。(署名や有志の啓発活動に協力)
その結果、勝てば勝つほどポイントがもらえる方式⇒勝率方式⇒現在のようなトーナメント方式になったと記憶しています。(いずれも公に活動成果加味してKONAMIが改善したのかはわかりません)
現在に比べればTetsuに影響力があった時代ですので、各地のCS主催者と共に啓発活動を兼ねるような大会を開き切磋琢磨していました。
「担い手」としての活動
フルハ:「担い手」として活動しているなかで「大変だったこと」や「嬉しかったこと」について教えて下さい。
Tetsu:大変なことはありますが、それが苦になったことは少ないように思えます。
大会規模を大きく、参加定員増やす…拡張路線を辿っていた当時は、一ユーザーで一般人の自分がそれらを担うことが大変だと思っていました。
できない、というような感覚ではなく、身に余る活動の成果というものが大変な思いをしたということになりそうです。
嬉しかったことは、この身分に余りある縁ですね。
社会的な地位も無く、また遊戯王においても何か領分を持っているわけでもなく。
「Tetsuさん」、「担い手」などと親しみを込めて形容されるだけで身に余る光栄です。
今後の活動について
フルハ:遊戯王の発展やプレイヤーへ多大な貢献をされているTetsuさんですが、最終的にTetsuさんが目指すものは何になりますか?
Tetsu:「Tetsu Champion Shipが消える事」です。
語弊が無いように添えますと、破滅願望や破壊衝動があるとかではないです(笑)
Tetsu Champion Shipが必要とされなくなる、Tetsuの活動が無くても遊戯王が回る…その状況を目指すための比喩ですね。
もちろんTetsu Champion Shipがあろうがなかろうが遊戯王は回っていくと思いますし、最盛期に比べて影響力は無いと自覚しています。
そんな状況であってもTetsu Champion Shipを軸に活動してきた自分なので、この大会がどうなるか、どうしていくのかっていうのが今後の活動指標となるのは間違いないです。
使用デッキについて
フルハ:最後にお気に入りのデッキについて教えてください。
Tetsu:聖騎士が好きです!
円卓の騎士が好き、というよりは某伝記活劇ヴィジュアルノベルの影響と、TVゲームで重宝される聖剣からの流れですね!
刀剣自体が幼いころから好きで、その延長で今は破壊の剣(バスブレ)を多用しています。
フルハ:最近も新しい「聖騎士カード」が出ていてこれからも前線で戦えますね!(なお、セイクリッド…)
終わりに
最終目標が「自身の開くCSの消滅」という某弓兵のような願いを持って活動されるTetsuさん。
多くの縁を手繰り寄せる彼の願望が成就した時、誰もが救われる世界が待っていることでしょう。
手にした聖杯に「どんな形での消滅」を願うのか、それはきっと「希望のある終わり」に違いありません。
来たる日に備え、彼の戦いは続く。
...to be continude